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「サッポロ赤星2本+メンマ皿+青菜皿→ ワンタンメン」@らーめん 高尾の写真とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2026/02/21/000000
とまそんのYouTube : https://youtu.be/kEoXr1nSgo8

 2月という季節の概念を覆すような柔らかな陽光が荻窪の街を包み込む昼下がり!春の予感と琥珀色のスープへの期待が交差!。暦の上では立春を過ぎたとはいえ、まだ冬の寒さが名残を留めているはずの時期ですが、今日という日は特別な贈り物のように、四月を思わせる暖かな日差しが降り注いでいます 。荻窪駅の南口を出て、線路沿いの賑やかさを背に南口仲通り商店街のアーチをくぐると、そこにはどこか懐かしく、そして穏やかな時間が流れています。

 ボクは、この街の空気が好き。かつて「東の荻窪、西の成城」と称された文化の香りが、今も路地の随所に息づいているから??。特にラーメンに関しては、戦後から続く老舗の歴史が層を成し、そこに新たな才能が積み重なっていく。今日私が目指す「らーめん高尾」は、正にその歴史の最新ページに刻まれた、美しき継承の物語そのものでございます 。

 駅から歩いて五分ほど。住宅街の静寂が混じり始める境界線に、壁と緑色の暖簾が鮮やかな「らーめん高尾」が見えてきます 。二〇二一年のオープンでありながら、その佇まいは何十年も前からそこにあったかのような「街の風景」として完成されています 。暖簾をくぐると、店主の温かな眼差しと、整然と磨き上げられたカウンターが私を迎えてくれました。春の陽光が差し込む店内で、ここで日常の重荷をそっと下ろし、至福の「麺活」を開始することにいたします。




<サッポロ赤星> 黄金の液体がグラスで踊る!昭和のラベルが郷愁誘う?キンキンに冷えた赤星喉と心潤す!

 席に着き、まず私が求めたのは、日本のビール史を体現する至高の一本、「サッポロラガービール」、通称「赤星」でございます 。この店、そしてこの系統のラーメンを嗜む者にとって、赤星は単なる飲み物ではなく、儀式における聖水のような役割を果たします。店主の手によって供された中瓶は、結露が美しい真珠のような粒を纏い、キンキンに冷えたフロストグラスが添えられています 。

 栓を抜く「シュポン」という小気味よい音は、日常から非日常へのスイッチ。慎重に、しかし大胆にグラスへ注げば、きめ細やかな白い泡がふわりと立ち上がり、その下で黄金色の液体が陽光を反射して輝きます。一口、喉に流し込めば、赤星特有のしっかりとした苦味と、その奥に隠された仄かな麦の甘味が、五臓六腑を優しく、しかし確実に覚醒させていきます 。

 「ああ、これだ……」。思わず独り言が漏れます。二本お願いした赤星の一本目は、乾いた喉を潤すための解放。二本目は、これから供されるアテとともに、ゆっくりと時間を愛でるための悦楽 。この「ネオ・ノスタルジック」な店内の雰囲気と、歴史ある赤星のラベルが、これ以上ないほどに見事にシンクロし、私の心は早くも陶酔の淵へと誘われていきました。




<メンマ皿> 人肌の様な温もりを纏い胡椒で鮮烈な個性を放つ!フニャコリッ食感が、刻みネギと相まう!

 ビールを半分ほど空けたところで、最初のアテ「メンマ皿」が到着しました。渋い波模様の小皿に、惜しげもなく盛られた短冊切りのメンマ。その上には、鮮度の良さを物語る白ネギの刻みがこんもりと載っています 。

 このメンマ皿の特筆すべき点は、その「温度感」にございます。冷蔵庫から取り出したばかりの冷たいそれではなく、ほんのりと人肌のような温かさが感じられるのです。この温もりが、メンマ本来の発酵由来の滋味深い香りと、纏わされた醤油タレの風味をふわりと立ち上がらせます 。食感は、柔らかさの中に繊維の心地よい抵抗を感じる「フニャコリッ」とした独特の質感 。

ここで私は、卓上の胡椒をパラリと振りかけます。これが「高尾流」の愉しみ方。温かなメンマに、胡椒のキレが全体をピリリと引き締める。シャキシャキとしたネギの辛味と相まって、これはもう、完璧な「ビール泥棒」へと昇華します 。一切れでビール一口。この幸せなループに身を委ねることが、どれほどの贅沢であるか、改めて痛感せずにはいられません。




<青菜皿> 深緑の宝石の様な鮮やかさ!優しい茹で加減!口内を清らかに整える静かなる癒やし脇役!

 メンマ皿が「動」の刺激ならば、この「青菜皿」は「静」の極致。同じく波模様の小皿に盛られたほうれん草は、まるで春の萌芽を思わせる鮮やかな深緑色をしています 。表面には艶やかな醤油タレときらりと光る調味料が纏わされ、見ているだけで心が洗われるようです 。

 箸で持ち上げれば、茎の部分は瑞々しさを保ちつつ、葉の部分はしっとりと柔らかい。昨今の流行りである「強すぎるシャキシャキ感」とは一線を画す、素材の甘味を最大限に引き出した優しい茹で加減が、職人の丁寧な仕事を物語ります 。

 一口いただけば、ほうれん草本来の土の香りと出汁の旨味が重なり合い、赤星の強い苦味で満たされた口内を優しくリセットしてくれます。低カロリーでヘルシー、それでいて一品料理としての品格を備えたこの一皿は、拉麺の具材という枠を超え、立派な酒の肴として君臨しています 。メンマの塩気、青菜の清涼感、そして赤星の苦味。この三位一体のアンサンブルに、私は至福の絶頂を感じておりました。




<全体> 琥珀出汁を覆う白いワンタンの雲海!中央に咲くナルト!昭和美学が凝縮された風貌!

 ビールとアテで十分に心と胃袋が整った絶妙なタイミングで、本日の真打ち「ワンタンメン」が運ばれてきました。丼が目の前に置かれた瞬間、私は思わず息を呑みました。これこそが、私が夢にまで見た「昭和の小宇宙」でございます 。

 透明感のある琥珀色のスープがなみなみと注がれ、その表面を白いワンタンの皮が、まるで春の空に浮かぶ薄雲のように優雅に覆っています。その中心部には、鮮やかなピンク色の渦を巻くナルトが一点、凛とした佇まいで鎮座している。それは、茶色い世界の中に咲いた一輪の希望の花のようです 。

 立ち上る湯気は、醤油の香ばしさと、微かに滲む生姜の清涼感を運んできます。派手なトッピングや過剰な演出を排し、ただ実直に、美味しさを追求した結果たどり着いた究極の簡素。この「飾らない美学」が結実した一杯のビジュアルは、二〇二六年という現代において、かえって新鮮な感動を呼び起こします。これから始まる食の体験が、単なる食事を超えた、魂の癒やしであることを予感させるに十分な第一印象でございました。




<出汁> 江ぐちのDNAを継承しつつ生姜が滲むキレ!現代的な輪郭を与えた至高の醤油清湯!

 まずはレンゲを沈め、その黄金色のスープを一口いただきます。……ああ、染み渡ります。その一言に尽きます。一口含めば、まず広がるのは豚肉や香味野菜から丁寧に抽出された、厚みのある動物系のコク 。それは決して重すぎず、どこか懐かしい「江ぐち」の系譜を感じさせるノスタルジックな味わいです 。

 しかし、その後に続く展開が「高尾」の真骨頂。スープを飲み進めるごとに、ふわりと滲み出す生姜の清涼感が、全体をきりっと引き締めているのです 。この生姜の隠し味が、動物系の旨味に輪郭を与え、最後の一滴まで飽きさせない設計となっています。

 塩味(えんみ)に頼るのではなく、出汁(だし)の力で飲ませるという店主の哲学が、この一杯の透明感に凝縮されています 。優しく、けれど芯は太い。飲み干した後の余韻が、春の陽光のように温かく、いつまでも心に残る。そんな、慈しみ深いスープでございます。




<麺> 和蕎麦を彷彿とさせる茶褐色の麺!独特のザラつきが出汁を抱き込む!出汁旨みと一体化!

 続いて、スープの中から箸で麺を引っ張り出します。現れたのは、一見すると日本蕎麦を思わせるような茶褐色のストレート中細麺 。自家製麺ならではの、力強い個性が光ります。

 口に運べば、その食感は唯一無二。「モチモチ」でも「ツルツル」でもない、「クシクシ、プツプツ」とした、独特の歯切れの良さがあります 。麺肌にはほんのりとザラつきがあり、それが琥珀色のスープをしっかりと抱き込み、口内へと運びます。

 噛み締めるほどに、強力粉らしい小麦の香ばしさが鼻に抜け、次第に出汁の旨味と麺の炭水化物の甘味が一体化していく 。この「出汁の吸い込み」の良さこそが、この麺の最大の武器。後半になるほど、麺がスープに馴染み、しなやかさを増していく変化もまた、食の楽しみを深めてくれます。蕎麦ライクな外見に隠された、自家製麺としての確かな誇りを感じる素晴らしい麺でございます。




<ナルト&チャーシュー> 彩りのアイコンとしてのナルト!ホロリと解れる煮豚バラ肉!質を追求した脇役たち!?

 丼の中央で愛嬌を振りまくナルト。この一枚があるだけで、ラーメンという食べ物はこれほどまでに「正統派」の顔立ちになるから不思議です。時折、トッピングを増した者だけが出会えるという「ナルトの端っこ」のいびつな形に、店主の遊び心と温もりを感じずにはいられません 。

 そして、スープの熱を帯びたチャーシュー。煮豚タイプのバラ肉をハーフカットしたものが、そっと添えられています。箸で持ち上げれば、赤身と脂身が見事な層を成しており、その繊維がホロリとほどけそうになっている絶妙な火入れ 。

 口に含めば、脂身はとろけるように甘く、赤身部分は少し「スカッ」とした質感から肉の旨味が溢れ出します 。スープを邪魔しない穏やかな味付けでありながら、噛みしめるほどに醤油ダレの香ばしさが広がる。ノスタルジックなアイコンを背負いながら、その中身は現代的なクオリティで磨き上げられた、正に名脇役でございます。




<ワンタン> 皮を愛でるための至福の雲海!肉餡は豆粒ほどの潔さ!出汁を吸い込んだ皮が喉元を滑る!

 さて、いよいよ本日の楽しみの頂点、ワンタンでございます。高尾のワンタンは、肉餡を楽しむタイプではなく、圧倒的に「皮」を主役としたクラシカルなスタイル 。肉餡は豆粒程度にちょこんと添えられているに過ぎませんが、それこそが「分かっている」者の選択なのです。

 レンゲで慎重に掬い上げれば、薄く滑らかな皮が、スープをたっぷりと抱き込んで「ちゅるん」と滑り込みます。喉越しが快感であるのはもちろんですが、やや肉厚な部分は「食べる皮」としての確かな食感と満足感も残している 。

 この、出汁をしっかりと吸い込んだ皮自体の甘味が、醤油スープの塩気と絡み合う瞬間の幸福感。それはまるで、丼の中に浮かぶ無数の雲を食べているかのような錯覚を覚えます。麺と一緒に啜れば、麺のコシとワンタンの滑らかさが重なり合い、食感のグラデーションが生まれる。これぞ、ワンタンメンという食べ物の、一つの完成形ではないでしょうか 。





<メンマ> 出汁の中で熱を帯び皿の時とは異なる表情!麺の食感を引き立てる名アクセント!

 最後に、拉麺の中に潜むメンマについて触れずにはいられません。先ほどの「メンマ皿」とは異なり、熱々のスープに浸ることで、こちらはまた別の表情を見せてくれます。

 スープの熱が芯まで通ったメンマは、香りがより一層華やかに立ち上がり、麺と一緒に啜った際に最高のアクセントとなります。麺の「プツプツ」とした歯切れに、メンマの「コリッ」とした食感が重なる。このリズムこそが、食欲を最後まで減退させない秘密の鍵なのです 。

 皿で楽しむ際のラー油の刺激も格別ですが、スープの一部として馴染み、出汁を纏ったメンマの素朴な旨さ。これもまた、捨てがたい魅力がございます。最後まで、飽きることなく、むしろ名残惜しささえ感じながら、私は最後の一片まで、この至福の時間を噛み締めました。




総じまして・・・「食べ終えた後の幸福感はまるで春の陽光!心と身体の隅々まで温かく満たす!単なる食事を超えた癒やしの食体験!」

 三鷹「江ぐち」から「みたか」、そしてこの荻窪「高尾」へと受け継がれてきた伝統。それは、決して過去を懐かしむだけの懐古主義ではありません。店主の丁寧な仕事、自家製麺へのこだわり、そして生姜を効かせたスープの進化。それら全てが重なり合い、現代の我々の心に響く「ネオ・ノスタルジー」として、力強く息づいています 。

 赤星を傾け、アテを楽しみ、そして琥珀色のスープで締める。この一連の流れが提供する「心の平穏」こそが、この店の真の価値なのではないでしょうか。忙しない日常の中で、ふと立ち止まり、自分を「整える」ための場所。荻窪の地に根を下ろしたこの名店は、これからも多くの人々の心を、その優しい湯気で包み込み続けていくことでしょう 。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


   春近し
    荻窪の陽に
     誘われて

    雲呑たゆたう
     琥珀の宇宙


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

投稿 | コメント (1) | このお店へのレビュー: 101件

コメント

どもです。
ワンタンがうまそうですね。
歩けるうちに行っておけば良かったです。